お店で新しくお取り扱いさせて頂く作品です。
昨年仲良くなった糸とキラリのなみさん。https://www.instagram.com/ito.to.kirari/?hl=ja
青森県八戸に古くから伝わる伝統工芸の菱刺しを使って刺繍作品を作られています。
去年は何度か呑む機会があって、毎度のように革のことや動物のことをおれの主観でペラペラペーラしていたら共感して頂いて、飯山の野生鹿の革を使った作品を作ってくれました。
なみさんは山登りをする人で、山でもよく野生の鹿を見かけるそうです。そういったこともあって身近なこととして共感してくれたようです。
鹿の駆除の話は以前もブログで書いているのでそちらをみて頂けるとうれしいのですが、駆除された鹿や猪の肉や革の活用は約2〜3割。あとは破棄されています。全国の別の地域でいったら穴掘ってそこに全部投げ込んで埋めているところもある。https://ondworkshop.com/wp-admin/post.php?post=1536&action=edit
でもそんなことは大多数の人は知らないし、おれもきっかけをもらって興味持ってちゃんと調べるまでは知らなかった。
おれもそもそも革だけ使わせてもらっていいとこ取りしているんだけど、そういったことは社会の仕組み的には綺麗な部分しか見えないようになっている。
ファストフードやスーパーでお肉のできるまでということで屠殺の映像を流したりしたらきっと買う人は減ってしまうだろうし、食肉の牛の寿命がだいたい2〜3歳で、生まれてから屠殺までどんな人生を過ごすか知ったらちょっとお肉食べづらくなってしまうかもしれない。
社会の仕組みにはそういったことがたくさんあって、まぁうまくなあなあに見えづらくなっている。
野生鹿の駆除にも難しい問題や色々な人間の視点がたくさん絡んでいるし見えづらい部分がたくさんある。
でも知ったことを話すことでこうやって興味を持ってくれる人が出て来てくれるのが個人的にはとても嬉しい。
話がそれちゃったけど、今回扱わせて頂くのはピアスとイヤリングで、糸は絹糸をミネラル豊富なうちの畑の土(もともとは黒姫山の火山灰で黒土。野菜が良く育つ。)を使って染めてくれています。これが絶妙なグレー色でとても美しい。手仕事も繊細でおれにはなかなか作れない作品。
お店の野生鹿アイテムと一緒に並べさせて頂いています。ぜひ手にとってもらえたらうれしいです!