富山で美容室を営む方からのオーダー。シザーケースです。
このシザーケースは飯山で獲られた野生鹿を手縫いで仕上げて、アクセントに自然石のブルーペクトライトが埋め込まれています。
ちょうど自分の中でも限りなく自然の物が色濃くでる表現のものづくりをしたいと思っていたタイミングで頂いたオーダー。
個人的には、今どんどんプリミティブな、今生きている人間や生物、自然や根源的なものに興味や面白さを感じていてそれにちゃんとそこに戻りたい気持ちになっています。家の庭にいる虫とか植物の状態を観ているのが面白い。生き物にしか出せない反応や意識の揺らぎみたいな感じ。
こちらのオーダーがそんな気持ちにタイミング的にばっちりリンクしたオーダーでした。
これからどんな世になるんでしょ。
きっとこれからテクノロジーがどんどん発展して、イラストや絵画、ものづくりでさえAIが出来るようになって、作れちゃって、その取引もネット上やメタバースで行われる時代が標準装備でやってくるかもしれない。広告や複製生産のクリエイティブ産業には良い流れなのかも。誰かが踏み切ったら革製品もロボットで作れちゃう。そこには歴史観や哲学は無いのかもしれないし、生き物がちゃんと五感で感じられない世になっていってしまうのかも。
人間だけどんどん変わるけど自然界の普遍的なものはずっと変わらない。