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オンドワークショップ

長野県上水内郡信濃町大字大井338 MAP

電話番号: 026-466-6683

メールアドレス: ondworkshop@icloud.com

営業時間:10:00~17:00

定休日:毎週 火、水曜日

結婚記念日のプレゼントとしてオーダー頂いた鞄です。
見慣れない風合いは、鹿の革です。
この革は長野県飯山市で獲られた野生の鹿皮を柿渋で鞣して、人の手で揉み込んで仕上げたもの。
あまり使いたくない表現ですが、僕の語彙力の無さでいってしまうとアートピースのような表情です。
自然な傷もそのままに。
鹿は今や増えすぎて、獣害として扱われてしまうことがあります。
鹿が増えすぎると、山の新芽を食べて、山が禿げ山になってしまったり、農業への害があるということがあります。でも、鹿自体はきっとそんなつもりもないし、悪くもない。鹿の捕食者であったニホンオオカミを絶滅させてしまったのも人間だし、ある程度の個体数のバランスがとられる冬に、鹿が容易に冬を越えれるような温暖化を招いてしまったのもぼくら人間のせい。人間の生活圏を雑に拡げて里山を減らし、都市生活者を増やしたのも人間。増えすぎたから獲らないといけない。その理由も元をたどれば人間にある。獲る人も好んで獲っていない人もいる。でも獲らないといけない。
そんな葛藤がこの事由にはある。
それを、せめても、今考えうる良い形で営んでいる方がいて革を提供してもらっていたりします。
https://iiyamagoodbusiness.net/ikedatsuyoshi/
この池田さんという方がすごいんです。
僕は今まで革の業界に20年ほどいたけれど今まで個人でこんなことやってる人は出会ったことがない。
いつも扱わせて頂いている革もそうなのですが、この革はとても意味がある。それを選んでもらって嬉しかったです。いつもある革ではないので、ご興味ある方はまずはご相談頂けると幸いです。革のものづくりはきっとこれから流れが大きく変わるんじゃないかとも思っています。

2022.02.23

オーダー記