ニュースで知ってる人もいると思うのですが、今、牛さんの搾った生乳が捨てられています。
一酪農家辺り一日1〜2トンくらい捨てさせられているらしい。
なんでそうなのかというと、スーパーとか大手販売店で買う牛乳って農協が決めた年間取引き価格があって、それよりも供給量が上回ると価格割れしちゃうんですね。政府は、『酪農家さん達に牛乳過剰供給しないようにめっちゃ捨ててね。』とか、または『飼ってる牛殺してね。』って政策をうって一頭殺したら(食肉屠殺)したら15万円助成金出しますよってやってる。
じゃあ別に搾らないでそのまま抑えたらいいじゃんっても思うけど、乳牛さんはお乳を搾らないと乳房炎という病気になってしまう。一日に必ずお乳を搾らないといけない。そして生乳はそもそも人間と一緒で母乳なので子育ての為に出されるもの。牛も人間と一緒で子供が産まれないとお乳が出ないので、ホルモン剤や、産まれたばかりの子牛は隔離されてたりするし、そもそも人工授精で産めなくなると廃牛としてそのまま食肉として屠殺される運命にある。
(でも、数少ないけれども自然な状況で牛を育てて、子牛も産まれ、生乳をもらって、という放牧飼育をされている畜産農家さんもいます。)
これは鳥のときと同じで。卵の供給量が上がると、同じく価格割れが起こってその動物を殺してバランスをとるやり方。過去にあったやり方。
酪農家さんからしたら家族同然の乳牛にそんな政策のれないでしょっておもうけど、背に腹は代えられない状況もあるのが本当にかわいそう。
日本はそもそも牛乳を海外から年間400万トン近く輸入していて。それやめたらいいじゃんね。
もうそろそろ畜産動物を工業製品のようにあつかうのをやめないといけない。
搾取する動物達との関係性をどうやって作るのよ。って議論をちゃんとする時期に来てると思っているし、その流れで切っても切れない関係性にいる革製品の作り手としてどうしていかないといけないか、ってずっと考えている。